PCデポの続報

(1)
前項記事を書いたあとで、続報となる情報がある。後半にいろいろと書き足したので、それを参照。たとえば、前項の最後のあたりに 【 参考3 】 として記した。

 ──

(2)
 新情報がある。
 PCデポは、株価が暴落したあとで、新たな対応を示した。自己の非を認めて、これまでの方針を改めるという方針を打ち出した。詳しくは、前項の最後を参照。
 




 [ 付記 ]

うまいことを思いついた。「PCデポ従業員スレ」という2ちゃんねるのページで、詐欺の事例が見つかったわけだ。

ならば、PCデポ以外の企業でもやはり詐欺を実施していれば、それを2ちゃんねるで発見できるのではないか? 同じように詐欺をしている悪徳企業を、次から次へと発見できるのではないか? 
 
そう思って検索してみたら……

  → "従業員スレ" 詐欺 - Google 検索
 
調べてみたところ、PCデポ以外には、詐欺会社の従業員スレは見つかりませんでした。この結果は最近の分だけかもしれないので、昔の分を調べるために、期間を指定して、2014年以前にしても、結果は同様でした。
 
つまり、目論見は失敗。PCデポ以外には、同じような企業は見つからない、という結果になりました。(そういう企業は存在しているかもしれないが、少なくとも、2ちゃんねるの従業員スレでは書き込まれていない、ということ。)

「発見不能」というのが結論です。(「存在しない」ということではない。)


 

PCデポは詐欺会社という評判・証言

PCデポで被害にあったという人が話題になった。
  http://togetter.com/li/1012230
 
機械本体の分割払いの解約では? とも思ったのだが、
ネットで調べてみたところ、この会社はまさしく詐欺会社であるという評判・証言が集まった。
 
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まず、話を始めるに当たって、沿革から言おう。Wikipedia から引用する。

株式会社ピーシーデポコーポレーション(英: PC DEPOT Corp.)は、神奈川県地盤の、パーソナルコンピュータなどを主に取り扱う家電量販店・パソコンショップである。東証1部上場。
神奈川県および東京都を中心に、全国に65店舗(2010年12月3日現在)展開しているが、近年ではスクラップアンドビルドを繰り返している。
1994年創業。

 
この会社は神奈川県を主体として、当初は中古パソコンやパーツなどを扱って、パソコン通の人向けに販売していた。価格は秋葉原よりは高かったが、部品の購入のためにわざわざ秋葉原まで電車賃をかけて行くのが面倒だという神奈川県民のためには有益だった。
 
ただし、当然のことながら、こういう方針では儲からない。業績はずっと低迷していた。大赤字を出したわけではないが、高収益とはおよそ縁遠い二流会社だった。
 
ところが、近年、ものすごく好業績を上げるようになり、2015年には、ジャスダックから東京証券取引所市場第一部に市場変更することになった。
では、どのくらい好業績になったかというと、次のチャートを見ればわかる。

   http://kabutan.jp/stock/chart?code=7618

恐ろしいほどの好業績だ。それまでずっと 100〜200円であった株価が、2013年以降、急激に向上して、最近では 1500円前後となっている。ざっと見て、3年で 10倍だ。およそ、普通ではありえないような業績向上だ。( ※ 詳細は本項末に。)
 
では、どうして、これほど業績向上をしたか? 日経などの専門紙が内情を調査している。
  PCデポ、パソコン売れなくても最高益の秘密  :日本経済新聞
  PCデポ、「サービス特化」でつかんだ最高益 | 東洋経済オンライン
簡単に言えば、苛酷な競争のあるパソコン販売の場から戦場を移して、初心者や高齢者に対するサービスで利益を上げる体質にした、ということだ。
 
なるほど。これはもっともらしい。
しかし、「初心者や高齢者に対するサービス」で利益が上がるのであれば、他の会社だって同じことをやってボロ儲けできるはずだ。特に、「株価が3年で 10倍に上がる」ほどの利益を得られるのであれば、他の業者だって「初心者や高齢者に対するサービス」でボロ儲けできるはずだ。しかし、そんなことは聞いたことがない。ここには、何らかのからくりがある。それは、何か? 
 
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いよいよ、本題だ。以上のことから、次の疑いが生じる。
「これほどまでにボロ儲けしているのは、初心者や高齢者をだまして、高額の金をぼったくっているからではないのか?」
 
この疑いの下で、ネットを調べてみると、証言はたっぷりと集まった。やはり、「初心者や高齢者をだまして、高額の金をぼったくっている」のである。特に、「ファミリーワイド」というプランだ。このプランに強制的に誘導して、高額の契約を押しつけて、解約する場合には巨額の解約料を取る、という手法をとっている。これが、この会社が大幅に利益を増した方法だ。
 
 ────
 
 ※ 以下では、ネットで見つかった情報を示す。(2ch の従業員スレから抜粋。)

高いか安いか決めるのはお客だ。
ただ、ファミリーワイドしかはなさないのは単なる詐欺行為。
多分よ、他にも客にあったコースあんのにそれしかはなさないからいけねぇんじゃね?
 
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社員もバイトも同業の中では待遇は悪い部類ではない
詐欺師みたいな仕事と半年〜一年っていう転勤に耐えられるなら
 
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方針発表会での幹部たちの浮かれぶりw
こいつらには詐欺まがいの商売で儲けてるっていう後ろめたさなんて全くないんだろうな
 
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たまにだkぇどお爺さんがわからず騙されて降る契約しちゃって、翌週に
親族とか息子が来て解約迫るのが。
ちゃんと案内してサインしててもあの約款?契約内容見たら詐欺だしな。。
 
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今のデポとSLPはパソコン販売店では無い
将来利益だけを追求しただの詐欺会社と成り果てたくせに建前はだけは「顧客本位」
 
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今の運営のやり方が詐欺で店舗にバイトや社員が働きたくない職場だから人の流出が止まらないんだろ
 
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PSって言う情弱に売りつけるサービスを主に詐欺師まがいの事をする簡単なお仕事です
 
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ブラックが己をブラックと認めるときは経営体制の転換を余儀なくされる時。
だからブラックは絶対に己をブラックだとは認めない。
どんな詐欺商法でも利益を上げていられるうちは奴隷の代わりはいくらでもいる。 
 
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/hcenter/1384517727/

 

店員は買って欲しいが為に、虚偽の説明をしてますね、厳密に言えば誤認勧誘(違法行為)です!
店側は「出来る事、出来ない事」「有料、無料」の範囲をしっかりと説明義務があります。
この様な誤認勧誘でお年寄り達も騙されるケースも多く詐欺も横行してます。
 
 ────
 
PSなんて詐欺みたいなもんじゃん
無線ルーター貸し出しなんてサービスじゃなくてアリ地獄だろ
 
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/hcenter/1296460901/

 

この会社に未来はない。
それでもダラダラ残る奴は頑張れよ。
俺は30超えて店舗で詐欺まがいのサービス売りつけて家庭持つイメージが持てない上に体力も限界だからもう辞める。
 
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/hcenter/1440406905/

 
以上からわかるように、詐欺または詐欺まがいであることを、従業員が告白しているようだ。(断定はしない。)
 
同様の情報は、2ch だけでなく、他にもある。

 
要するに、「初心者や高齢者に対するサービスで利益を上げる体質にした」というのは、「パソコン音痴を相手に、詐欺で引っかけて、莫大な料金や解約料でボロ儲けする」ということであるようだ。
 
昔のPCデポは、マニア向けのおもしろい会社だったが、今の会社は、まったく異なる会社だ。名前は同じだが、実体はまったく違う。
ただし、そのおかげで、東証一部上場企業となった。東証すらも簡単にだませる、という意味では、史上最高の詐欺会社かもしれない。そういう見方も成立しそうだ。
 
※ 場合によっては、上場を認めた東証の責任も問われそうだ。
 


 【 参考情報 】
 
PCデポからの公式弁明が出た。
 → PCデポの件について (IR)
 
 特に弁解にはなっていない。むしろ、詐欺行為を公式に認めたとも言えるかもしれない。
 


 【 追記 】
 「ソースが2ちゃんねるであるのは問題だ」という声があるので、補足しておく。
 
 (1) 引用したソースは2ちゃんねるのものだが、2ちゃんねる以外のソースについてはリンクを記している。リンク先を読めばいい。文句を言っている人は、リンク先を読まないのだろうか? ものぐさすぎる。
 本項で引用したのが2ちゃんねるであるのは、直接引用しないと、どこにどの文章があるかわからないからだ。リンクしただけでは、該当の文章にたどりつけない。(大量にあるし、分散しているからだ。)それゆえ、2ちゃんねるの文章については、直接引用した。
 一方、クリックしただけでわかる文章については、いちいち引用しないで、単にリンクを記すだけにした。当り前だ。いちいち他人の文章を丸ごと転載すれば、著作権法違反になる。だからリンクを記すだけにした。
 「ソースが2ちゃんねるだけだ」と文句を言っている人は、HTML にはリンクという機能があるということを知らないようだ。まずは「リンクをクリックする」(またはタップする)という方法を、学んだ方がいい。そうすれば、リンク先の情報を見ることができる。
 
 (2) 2ちゃんねるの情報は、「従業員の告白」という情報が多い。そもそも、PCデポの従業員の告白なんてものが、2ちゃんねる以外で読めると思っているのだろうか? ちなみに、「はてな」のユーザーならば、2ちゃんねるのかわりに「匿名ダイアリー」で書くだろうが、どっちみち匿名だ。2ちゃんねるや匿名ダイアリーで書くから「虚偽だ」と言えるだろうか? 「従業員の告白」なんてものは、もともと、身分を秘して、バレないように書くしかないのだ。(特に、「詐欺をした」という犯罪性のある行為の告白なんて、おおっぴらに書けるわけがない。)
 そもそも、「匿名の場所に書くのがおかしい」と書く人自身が、匿名で書いている。こういう文句を言う人は、はてなブックマーク上で、匿名で書いているのだ。(ハンドルを使ってはいるが、ブコメに書いているだけで、自分のブログ上に書いているわけではない。)
 「匿名なのは信用できない」というふうに匿名で書くなんて、何かの冗談だろうか? 呆れるしかない。ブーメランか。せめて、自分のブログに書け。
 
 (3) 本項は、独自の情報ではない。すでにある冒頭の意見(togetter)を検証するためのものだ。冒頭の意見が正しいかどうかを検証するために、似た意見がずっと前からたくさん出ている、というふうに示している。だから、本項は、それ単独で読むものではなくて、多くの情報を集める集積地としての意味合いがある。一種のリンク集または資料集だ。
 こういう資料集が集まると、さらに情報が集まるようになる。たとえば、本項のはてなブックマーク には、「私の家族も同じような被害にあった」という声が記載されている。こういうふうに情報が集まるような役割もあるのだ。( → 追加情報
 これを、独自性のある学術論文と同レベルに考えてはいけない。あくまで、社会報道のための、一種の資料集と見なすべきだ。本項を見て、「学術論文として失格」というような文句を言っている人は、勘違いをしているというしかない。本項の意義は、「Google 検索を精選したもの」というレベルだ。文句を言いたければ、Google に文句を言う方がいい。「ウェブ上の情報を検索可能にするのはけしからん!」と文句を言えばいい。
 とにかく、文句を言う前に、まずは本項のタイトルを読むべし。「PCデポは詐欺会社という評判・証言」というのがタイトルだ。独自研究や論文ではない。ただのネット情報の精選集だ。文句を言っている人は、本項のタイトルすら理解できていないようだ。読解力の低さに呆れる。ただし、誤読力だけは、世界最高レベルにある、と称えておこう。金メダルを取れそうだな。リオにでも行くといいぞ。
 
 (4) 本項の目的は何か? 何らかの独自の見解を出すことではない。独自見解のための根拠を出すことでもない。では何か? 冒頭の見解(togetter)が真実であるかデマであるかを検証するためのものだ。その結果、「同等の見解がほとんど皆無」ではなくて、「同等の見解が多数あるし、従業員らしい人の告白も多数ある」と判明した。そのことで、「冒頭の見解はデマではなく、真実だろう」と推定できた。……これが、本項の役割だ。
 ただし、これはあくまで「推定」であって「断定」ではない。断定とするには、証拠の確実性は低い。だから、「断定ではない」と、本文中にはっきりと示してある。

 本項がどのような性質を帯びているかを、きちんと理解してほしい。それは、私がここでいちいち補足する必要もないことだ。もともと本文中に書いてあるのだから。

 



 
 【 参考1 】

 本項で書いたことだけでも、状況証拠は真っ黒に近い状況だが、もっと直接的な証拠を欲する人のために、会社のサイトを示しておこう。
  → 会員様限定オプションサービス| プレミアムサービス・バリューパックご加入の方
 
 これは「オプション」扱いとのことだが、店員は積極的にこのサービスに誘導しているようだ。
 で、その内容が、ひどい。たいして必要性のないものを「2カ月無料」などを口実に販売する。しかも、大量にセットで販売する。しかも、解約料は馬鹿高い。……これはもう「解約料を目当てに、無料だとだまして高額押し売りする」という詐欺商法の見本だろう。
 で、それの被害にあった人が文句を言っている。この件は、本項の本文中に記してある(引用してある or リンクしてある)ので、そちらを参照。詳しい事情がわかる。
 冒頭の togetter の人も、ここで大量のオプションを購入させられて、あとで巨額の解約料を請求されたものと思える。
 ま、こういう「落とし穴」みたいなサービスを用意しているという時点で、詐欺根性が丸出しだ。
 一般に、巨大な「落とし穴」を用意しているとしたら、「落とし穴に人を落とす意図がある」と見なされる。弁解は通らない。「落とし穴を用意しましたが、ここに人を落とす意図はないんです。落とし穴に人が落ちたときに、こっちがボロ儲けできるようになっているというのは、あくまで偶然です。この落とし穴には、何の悪意もありません」なんていう弁解は通らないのだ。
 なのに、これを見ても、まだPCデポを信じている人もいるようだ。困ったことだが。

 
 【 参考2 】

 上の 【 参考1 】 を補強する情報として、次の話もある。


まったくのPCド素人に対してipadをコンテンツ込みでタダで買えると煽り、
ipadでどうみても見るわけないストリーミングサービスを3年縛りの契約させちゃうのがPC専門店のプロとしての接客なの?と問いたい
普通なら必要最小限の構成を提案してさらに必要があれば相談してくださいって言うのがあるべき店員の姿だろ
 
 ──
 
みんな分かってないんだろうけど、解約料はデポにとってメイン商材だぞw

無料点検でカモ呼び込む→クリニックで点検後、高額修理費見積もり→買い換え促す→光回線&月額込々サポート案内→不要なオプションてんこ盛りで契約→3年縛り(クレカ支払のみ)→解約時に莫大な解約料(←これがメイン商材でもあり会社の利益元だ)
 
 ──
 
携帯の二年縛りと同じように「見せている」だけで別物だぞ
携帯は解約すると、違約金は取られるけど携帯端末っていう現物が残る
対して今回のケースは、3年分の雑誌代金、サービス代金を違約金として払わせておいて、手元には何も残らない
そういう点で、だいぶ悪意がある

( → PCデポ従業員スレッド 5

 
 なお、この詐欺商売で購読させられるものには、「日経ビジネス」「東洋経済」が含まれているそうだ。
  → http://pbs.twimg.com/media/Cp5Qu9JUAAAZOFR.jpg (→ 出典
 これだったら、日経や東洋経済が、PCデポの提灯持ち記事を掲載するのも、当然か。同じ穴のムジナだ。

 ついでだが、消費者センターも、言いくるめられてしまうそうだ。

自分の働いてる店は半年に1回ぐらい地元の消費者生活センターから
こういう話来てるけどどうなんだって電話来るけど
こういう契約書もあるしこういう説明受けましたってサインももらってるって
いくつか資料送ると黙るようになるんで
( → PCデポ従業員スレッド 5
 らつ腕の詐欺師だね。会社ぐるみで。
 
 【 参考3 】

 詐欺商法の実体がかなり明白になった。少し上でも記したように、次のページに書いてある。(再掲)
  → 会員様限定オプションサービス| プレミアムサービス・バリューパックご加入の方
 ここに、次の画像がある。
 
 
       ──────────
 
 
 これにしたがって、「月々 2200円を払って、iPad Air2 をもらう」という契約を、二つ結んだようだ。二つ結んだことの証拠は、前述の写真だ。(再掲)
  → http://pbs.twimg.com/media/Cp5Qu9JUAAAZOFR.jpg 

 これによると、次の料金が請求されている。
  ・ 日経ビジネス 43,200円
  ・ 東洋経済   36,000円

 この結果、「二つの購読料を払って、iPad Air2 を二つもらう」というふうになったらしい。そして、これは、3年間は解約不能である。

 本セット価格は3年間の定期購読プランとなります。途中解約はできませんので、予めご了承ください。
( → デジタル雑誌定期購読【PC DEPOT】
 こうして、よくわからない高齢者に、舌先三寸で高額の契約を結ばせた。解約不能状態。
 
 「それなら仕方ない」
 と思う人もいるかもしれない。しかしながら、「iPad Air2 を二つもらう」という契約は、どう見ても不自然だろう。明らかに誘導があった証拠と見なせる。
 さらにおかしいのは、iPad Air2 を二つもらうどころか、一つももらっていないらしいことだ。手元には iPad Air2 はどこにも見つからないという。
 
 【 参考4 】

 「株価上昇と業績向上は同じではないぞ」
 という批判があった。それはそうだが、両者は連動していると見なすのが常識だ。(正比例するわけではないが。)
 具体的な決算の内容は、リンク先に記してある。どうせリンクをクリックする手間さえもかけなかった、ものぐさの人が批判しているのだろうから、ここにいちいち引用して上げよう。
 2011年度の営業益は5.5億円と前年度の13.6億円から急降下。翌2012年度も8.7億円と低調だった。
 そこで、薄利多売で外部環境の影響も受けやすい物販から距離を置き、サービスを中心に拡大させることで、2013年度の営業益は23.1億円へと一気に復活を遂げた。
( → PCデポ、「サービス特化」でつかんだ最高益 | 東洋経済オンライン
 というふうに、たったの2年間で営業利益は約4倍だ。さらに、2016年3月期は、前期比4割増の 43億円だ。2011年から5年間で8倍になったことになる。(営業利益の倍率が。)
 とすれば、「株価が5年間で 10倍(最近なら8倍)」というのは、別に、おかしくない。また、業績の指標に株価を見ることも、不思議ではない。
 物事の例外ばかりを見て、物事の基本を知らないと、上記のような無意味な批判が生じる。株価の基本も知らないで、よくまあ、偉そうな批判ができるものだと感心する。
 例外ばかりを見ていて、基本を知らないと、株価で大ヤケドをしそうだね。
 

 
 【 追加情報 】
 「こういう資料集が集まると、さらに情報が集まるようになる」と上に述べた。そういう情報を示す。被害の実例だ。
  → PCデポの悪行を絶対に許さない!87歳の祖母がPCデポに騙された話
 これは、ちゃんとしたブログ運営者が書いている体験記。これが嘘ならば、PCデポが「営業妨害」として警察に訴えることができるわけだから、嘘であるはずがない。(身元もバレる。)つまり、情報の信頼性は高い。
 
 他に、本項の はてなブックマークにも、体験記がある。

ysc711 店員はインカム付けさせられて、昼飯も食えない状況で疲れ切っていて、明らかに高すぎるサービスを売りつけさせられる(店に目標値がある)。 ここは普通じゃねえと思ってやめた自分の嗅覚を再評価
 
 ──
 
interstella 義父も被害にあった。潰せよこんな会社。 

 
 店員の押し売り体験記と、被害の体験記。こういうふうに情報が集まってくる。「2ちゃんねるの情報だから信頼できない」ということはないのだ。2ちゃんねるの情報(店員告白)であっても、それを情報として示すことで、さらに確度の高い情報が集まってくるのだ。
 だからこそ、PCデポという会社は、謝罪の表明を公式に出さざるを得なくなったのだ。この会社は決して、「あれは2ちゃんねるの情報だから虚偽です」というふうには否定しなかったのだ。ここではもはや、批判を認めたも同然だ。
 
 ──────
 
 番外情報だが、ネットで大騒ぎになったせいで、次の情報も見つかった。
  → PCデポ、1TBのHDDを5TBとして販売
 1TBのHDDを5TBとして販売している。詳しく言うと、1TBのHDDに、4TB のクラウドサービスを付けて、5TBと称して売っている。これは間違いではなくて、故意である。「クラウドの4TBは、1年目は無償だから」という理由だが、翌年以降は年間1万3000円かかる。単に 4TB が足りないだけでなく、1万3000円を毎年ぶんどられてしまうのだ。被害甚大だ。
 「無償と称して大金を巻き上げる」という詐欺商法を実行していることが、まさしく見て取れる。企業体質だね。
 



 
 【 公式謝罪 】

 
 PCデポから、公式謝罪が出た。引用しよう。

  弊社サービスに対するインターネット上のご指摘について

この度は、弊社のサービスに関しインターネット上をお騒がせし申し訳ございません。
  (以下、略)

 
 URL は下記だ。全文は、そちらを参照。
   → http://www.pcdepot.co.jp/info.html (魚拓
 
 公式サイトは、本サイトの指摘を否定するどころか、逆に、謝罪している。
 というわけで、本サイトの指摘は、特に間違っているわけではないと見なしていいだろう。「勝利宣言」をしてもいいかもね。(それはちょっと無理か。……)
 
 ※ 全文引用をしないのは、著作権法違反に問われないため。
   詳細は、右記 → 悪徳企業の隠蔽手法
 




 
 【 関連情報 】
 
 直接の関係はないが、PCデポとそっくりな手口で、高齢者から金を巻き上げる手口がある。いかにそっくりであるかは、次の解説記事を読めばわかる。
  → PCデポ詐欺と家賃保証詐欺
 



 
 【 新情報 】

 PCデポは、株価が暴落したあとで、新たな対応を示した。自己の非を認めて、これまでの方針を改め、誠実な対応をする(無償解約も認める)という方針を打ち出した。詳細は下記。
  → 公式ページ (PDF) / 出典
  → Google キャッシュ(HTML)
  → 紹介ページ(HTML)

( ※ PCデポが方針を改めたので、これならば、私としても「勝利宣言」を出してもよさそうだ。)
 

オスの存在理由、実験で証明され……ないよ!

 オスの存在理由、実験で証明される
 という記事が、はてブホッテントリに入った。
  → はてなブックマーク

 ここでは、圧倒的多数のオスが少数のメスを奪う。そのことで「性淘汰」が働くが、少数のオスがメスを得る一方で、多数のオスはメスを得られない。それでも、集団の全体としてみれば、絶滅に対する耐性が強まる……という趣旨の話。

 しかし、ここに書いてある内容は、滅茶苦茶もいいところだ。論理の飛躍もあるし、用語の誤認もあるし、実験の解釈違いもあるし、何から何までずさんすぎる。ほとんど「捏造」と言っていいレベル。STAP細胞も、あまりにもずさんだったが、それをはるかに上回る ずさんさだ。
( ※ STAP細胞は、実験のがずさんで、コンタミや操作ミスが起こったが、今回の論文は、論理のレベルでデタラメすぎる。手先のずさんさでは済まない、ひどい ずさんさだ。)

 詳しい話は、下記を読むとわかる。
  → Open ブログ: Nature でまた捏造論文?

 あまりにものひどさに、くちあんぐりだろう。
 
 

ストーカー殺人と個人情報

 ストーカー殺人事件が起こった(逗子市)。ここでは個人情報の保護というネット上の問題が関係する。

 ──

 ストーカー殺人事件が起こった(逗子市)。その前に、次の事情があった。

 警察は去年、男を脅迫の疑いで逮捕した際、逮捕状に書かれていた女性の結婚後の名前や住所の一部を読み上げていたことが分かりました。
( → NHKニュース
 ではなぜ、「名前や住所の一部」を知っただけで、本人を突き止めたのか? ネット上を利用して情報を集めたらしい。
 (被害者の)三好さんは結婚してもメールアドレスは変えなかったが、(犯人の)小堤に住所は知られていなかった。それをどうやって探り当てたか。小堤が使ったのはインターネットの「質問掲示板」だった。ここに小堤は「昔、お世話になっている人を捜しています。逗子市○○に住んでいるらしいのですが、詳しい住所がわかりません。もしご存知の方がいらっしゃったら連絡してください」と書き込んだ。
( → J-CASTテレビウォッチ:とくダネ
 また、次の情報もある。
 昨年 11月には、別の掲示板に、同様に三好さんの夫の名を上げて「強制わいせつの犯人を捜しています」「逗子市在住ということは判明していいるのですが、住所の詳細はわかりません。どんな些細な情報でも構いません」と書かれていた。
( → 朝日新聞・夕刊 2012-11-09 [紙の新聞] )
 まったく、悪賢い奴だ。

 ──

 上記では、二つの問題がある。
  ・ 警察による個人情報の漏洩
  ・ 掲示板による個人情報の漏洩

 後者は、犯人が死んでしまった今では、真相を突き止めるのは困難だ。とはいえ、そういうことがあったと十分に推定できる。

 ともあれ、この二点に共通するのは、「個人情報の漏洩」だ。この問題を、きちんと理解することが大切だ。人は安易な発想で個人情報を暴露してしまうものだが、それは殺人にさえ結びつくことがあるのだ。特に、悪意や犯罪が絡むと、ろくなことはない。

 ──

 さて。これと同様のことをやっているのが、NATROM氏だ。
  → NATROMの日記

 彼はここで、次のことをやっている。
 「個人の はてなブックマークについて、そのアカウントの持主の別のブログを推測して、同一人物であると推定してから、両者を攻撃する」
 ここでは「はてなのアカウント」という個人情報と、「別のブログの持主」という個人情報を結びつけることで、個人情報を勝手に公開している。

 当然ながら、その個人情報が同一であるということは、本人は明示的には公開していない。とすると、次のいずれかだ。
  ・ 両者の同一性は真実だ ⇒ 個人情報の暴露になる
  ・ 両者の同一性は虚偽だ ⇒ 誤情報による嘘だ

 いずれにせよ、犯罪または犯罪的な行為だ。
 特に、後者ならばただの「嘘つき」であるにすぎないが、前者であれば、「個人情報の暴露」になる。これは、本項の冒頭で示した「個人情報の暴露」と同様である。殺人にさえ結びつきかねないような、悪いことだ。犯罪的とも言える。

 特に、彼の文章が悪意に満ちていることを考えると、そこから悪意の連鎖が広がりかねない。
 これは杞憂ではない。NATROM氏のシンパである片瀬久美子氏がツイッターリツイートしたことで、「**はトンデモだ」という誹謗中傷が世間にひろく流布してしまった。

 実は、誰かが仮にトンデモであるとしても、その人を「トンデモだ」と呼ぶことは誹謗中傷に当たる。「トンデモだ」と呼んでもいいのは、(人でなく)思想だけである。たとえば、次のように。
 「ホメオパシーはトンデモだ!」
 一方、特定の個人の名を上げて「トンデモだ」と非難することは、誹謗中傷に当たる。これは犯罪行為だ。

 個人に対して許されるのは、学術的な批判だけである。次のような。
 「彼のこれこれの説は、これこれの点で誤りである」
 このような批判ならば、思想に対する批判であるので、誹謗中傷ではない。
 一方、個人を名指しで「トンデモだ!」と批判することは、犯罪行為なのである。この意味で、NATROM氏と片瀬久美子氏はどちらも犯罪者である。

 そして、その犯罪の種類は、冒頭の犯罪者とも共通する。それは、「個人情報を暴露する」ということをともなっている。

 一般に、ネットでは、他人の個人情報を勝手に公開することは許されない。特に、匿名のアカウント情報について、データマイニングのようなことをして、勝手にアカウントの持主を突き止めて、その結果を公開するようなことは、明白に犯罪性を帯びている。
 NATROM氏のやっていることは、こういう犯罪的な行為だ。人を攻撃することに人生の全力を書けているというようなことは、ストーカー殺人事件の犯人と同様であろう。

 NATROM氏と殺人犯の違いは、一つぐらいでしかない。それは、相手が女か男かということだ。
 逗子市の犯人は、ある女にまとわりついて、彼女を徹底的に憎んだあげく、ネット上で個人情報をうまく利用してから、彼女を攻撃した。
 NATROM氏は、ある男にまとわりついて、彼を徹底的に憎んだあげく、ネット上で個人情報をうまく利用してから、彼を攻撃した。
 どちらも、やっていることは原理的に同じなのである。その精神構造もまた同様。



 [ 付記 ]
 仮に NATROM氏のやったようなことが一般化したら、どうなるか? 次の例が思い浮かぶ。
  ・ 飲食店で客の有名人を批判した店員の個人情報が暴露された
  ・ テレビで手帳を公開した女子学生の個人情報が暴露された

 これらの場合には、些細なことをきっかけに、ツイッターFacebook などを利用して、公開された情報から、個人情報を特定して、ネット上に広く拡散した。

 これらの点では、個人情報を暴露された側に、何らかの落ち度(のようなもの)があったと言えなくもない。ところが、NATROM氏の場合には、相手に特段の落ち度がなくても、単に「自分の嫌いな相手だから」という理由だけで、個人名を特定して、その個人名を指定して「トンデモだ!」と攻撃する。
 ここでは、最初のアカウントと、最終的な個人名とには、直接的な結びつきはない。両者を結びつけているのは、NATROM氏だ。
 このような行為(個人情報を探り出したすえに攻撃すること)は、上記の店員や女子学生の「個人情報の暴露」と同様である。
 そして、NATROM氏のやっていることが、一般的に正当化されたなら、一般の市民の個人情報はきわめて危機にさらされる。あなたの情報もまた、いつかは NATROM氏のような偏執的な人物に狙われて、暴露されるかもしれない。そのあとで、ストーカーみたいな連中に狙われて、殺害されるかもしれない。

 このように個人情報を勝手に暴露することは、やってはいけないことだ。たとえいったんネット上に公開された情報だとしても、個人情報を(本人の許可なく)勝手に暴露することは、やってはいけないことだ。次の例でも同様だ。
  ・ 美人女子店員のヌードが暴露された例
  ・ ◯◯◯ バーガー事件

 いずれにしても、個人情報を(本人の許可なく)勝手に暴露した。その点では、NATROM氏と同様である。
 このような犯罪的な行為は、やってはいけないことだ。その点、はっきりと留意しよう。

 なお、個人情報の暴露は、普通は匿名でやる。以上の例でも、犯人は匿名だ。ただし NATROM氏は堂々とハンドル名を示して犯罪的行為(個人情報の暴露)をしている。
 これは明らかにはてな」の利用規約に反しているはずだ。当然、彼ははてな」の全アカウントを抹消されるべきだ。「はてなダイアリー」も「はてなブックマーク」も、その全利用権を停止されるべきだ。つまり、彼のアカウントを削除されるべきだ。犯罪者には、罰が当然なのである。
 そのことは、はてな株式会社に要求すれば、可能だろう。
( ※ その項目だけを削除すればいい、ということにはならない。全アカウントを削除する必要がある。なぜならば、たまたまのミスではなくて、常習的な攻撃行為があるからだ。仮にはてながこの要求を満たさなければ、はてなは慰謝料数十万円を払う必要が生じる。ゆえに、全アカウント削除は、必須である。)

 ただ、私としては、ここではその生殺与奪の権を、留保しておこう。私は憐れみ深いので、愚か者の愚かな行為も、おめこぼしをしてあげることがある。小さな重箱の隅にめくじらを立てるトンデモマニアとは逆に、アカウント抹消にふさわしい巨大な犯罪的行為ですらおめこぼしすることがある。
 人間というものは、自分が幸福であれば、他人をいじめて喜ぶことはないのだ。逆に、他人を攻撃して喜ぶような愚かな偏執狂者に、慈悲をかけることができる。
 



 [ 余談 ]
 お口直し。



 こんな美人がいるんですね。知らなかった。日本のタレントなどの美人はたいてい知っているつもりだったが、埋もれていたなかにこんな美人がいたとは。びっくり。

 詳しくは
  → 出典(藤本泉)
  → Google 画像一覧
 
 世の中には、他人を攻撃する人もいるし、癒してくれ人もいる。悪魔のような人もいれば、天使のような人もいる。  (^^);

 
 

ホメオパシーはトンデモでない!

 「ホメオパシーはトンデモだ」という主張もあるが、「ホメオパシーはトンデモではない」という主張も成立する。トンデモマニアの見解に従えば。

 ──

 「ホメオパシーはトンデモではない」 …… (*)
 という主張が成立する。トンデモマニアの見解は正しいと前提とすれば、だが。
 以下で証明しよう。
 
 ──

 まず、トンデモマニアの二つの見解を並べよう。
 (i)「ホメオパシーはトンデモである」
 (ii)「専門外のことを論じる素人はトンデモだ」

 さて。トンデモマニアは、ホメオパシーの専門家か? もちろん、違う。医学の専門家であることはあるが、ホメオパシーを信じていないのだから、ホメオパシーの専門家であるはずがない。
( ※ 反ホメオパシーの専門家だとは言えるだろう。しかし、ホメオパシーを否定しているのだから、ホメオパシーの専門家であるはずがない。医学を否定する人が、医学の専門家ではないのと、同様だ。)

 こうして、次のことが成立する。
 「ホメオパシーの専門家でもないくせに、ホメオパシーについて論じている」

 こうして、彼は (ii) に合致するので、彼はトンデモである。素人のくせに、専門分野について(批判的に)論じるからだ。  (^^);

 そして、彼らがトンデモであるからには、彼らの主張することは間違いである。つまり、(i) は間違いである。
 かくて、
 「ホメオパシーはトンデモである」
 ということが否定されるので、
 「ホメオパシーはトンデモではない」
 ということが成立する。こうして、冒頭のこと (*) が証明された。  (^^);



 [ 付記 ]
 で、結果的に、何がわかるか?  (*) が正しいことか?
 いや、 (*)とその否定とが、同時に成立することが、だ。つまり、矛盾が生じるということが、だ。

 本項からわかる真理は、 (*) のことではなくて、
 「トンデモマニアの見解は自己矛盾に陥っている」 
 ということである。

 これは論理遊びみたいなものだが。